《就活までの道のり#2》孤独な公務員試験対策の巻
でも、公務員が第一志望と決めたので、公務員試験の勉強も頑張らねば!
【公務員試験対策】

私は、大学の公務員講座を受講したよ。コロナ禍で全部オンラインだったから、自宅で映像授業を見て、勉強してた。講義動画見る→宿題で出された問題解く→問題演習って感じかな。大学の授業もオンラインの期間だったから、ずっと家で勉強してて寂しかった…あんなにずっと家にいた期間は後にも先にもないと思う…私は、大学で公務員講座があったから、受講したけど、大学に講座がない人は予備校に通うのも手だと思う!独学もできなくはないし、合格した人もいるけど、やっぱり大変。筆記試験は良くても、面接対策の相手がいなかったり、官庁訪問のノウハウがなかったりと、かなり大変そう…国家公務員や政令指定都市などの倍率が高い地方上級などを受ける人は、講座を受講することをおすすめするよ!

こんな感じかな。公務員試験期間は、机の上の棚が全部参考書で埋まるくらい科目がいっぱい…効率よく勉強しないととても終わらない…

主要5科目
- 憲法
- 民法
- 行政法
- 経済学(ミクロ経済学、マクロ経済学)
- 数的処理
学系科目
- 行政学
- 刑法
- 財政学
- 政治学
- 労働法(択一、記述)
- 経済事情、労働事情
教養科目
- 社会科学
- 自然科学
- 文章読解
その他
- 論作文

そうなんだよ…効率よく勉強しないととても終わらない…

ほとんどの試験で必要となる科目を指すよ。配点が多いので、得点を取りたいところ。重点的に勉強する必要があるよ。

「政治学」「経営学」など主要5科目以外の「〇〇学」のことを指すよ。試験によって選択できる科目が違うので、自分が受験する試験に広く併願できる科目を選んで勉強しなきゃいけないんだ。

私は、労働基準監督官を受験していた関係で、労働法が必須だったけど、労働法は勉強してよかったと思ったよ!日常生活にも役立つし、そんなに覚えることが多くない!常識切れる問題もたくさんある!
あとは、個人的に刑法が好きだった。国家総合職と裁判所事務官は別として、他の試験種では、ほとんどが判例から問題が出るんだけど、刑法は面白い判例が多い!笑(70歳のおじいちゃん同士が殴り合いの喧嘩したり、侍に憧れた外国人が木刀で殴りかかったりetc…) 息抜きがてら楽しく勉強できる科目第一位だったな。

数的処理!見たくないレベルで苦手だったな…最初は、講義を聞いて、問題集を解いていたけど、解説が少なすぎてわからない!そこで、みんな大好き「畑中敦子の数的推理」にお世話になりました。2周くらいしたかな。ただ、いくら勉強しても当たるか当たらないかの博打状態…どうしたかっていうと、最終的に数的を捨てました笑。良い子は真似しないでね。解ける問題だけ完璧に解けるようにして、解けない問題は鉛筆ころころ。その分、読解や時事問題、一般常識的な問題で点数を取れるように、頑張った!数的は問題数が多くて、捨てるとすごく危険な科目ではあるけれど、できないからといって絶対に受からない訳ではないので、諦めないで得意な分野にシフトするのも一つの手。

確かに、法律系科目は覚えることが多い…ただ、法律の原則や考え方、法の趣旨を理解するとスムーズに覚えられるよ。例えば、憲法は国家権力を制限するための法律で、民法は個人同士の権利関係を調整するための法律、など基本的な目的が違うから、考え方も違うなどなど。そこを理解するとスムーズに進めたかな。あとは、ひたすら問題を解くことかな。出題されるところや引っ掛けるところはパターン化されているから慣れると考えなくても解けるようになるよ。

『寺本康之の小論文バイブル』を使って、対策をしていたよ。本に書いてあるテーマを例文を参考にしながら書いてみて、調べ足りないところは自分で調べたりしてた。私の場合は、読むだけでは頭に入ってこなかったので、ノートに自分で書いていたよ。書くのにかかる時間や字数の感覚を掴むためにも、一度自分で書いてみることをおすすめするよ。論作文対策は、筆記試験の時事問題や面接(特に仙台市の集団面接)の対策になったりもするので、きちんとやった方がコスパが良い。私は、国般の論作文には対策が間に合わなかったけど、やっておいた方がよかったなと反省。地方自治体の論作文だと、その自治体のデータを調べておくことが必要だよ。

一番は、時事かな。私が受けた労働基準監督官の試験は、時事と関連する経済事情や労働事情の問題配分が多くて、専門だけでなく、教養試験でもかなり時事の問題が多い!数的ができない私は、時事のおかげで受かったと言っても過言ではないくらい…勉強法は息抜きがてら『速攻の時事』を読んで、隙間時間に『アップドラフト』ってサイトで、問題演習していたよ。あとは、NHKの『時論公論』を録画しておいて、ご飯を食べるときなどに見ていたな。小論文対策にも、面接対策にもなるから、侮らずに時事はしっかりやるのがおすすめ。
教養試験で出題される自然科学とかは、隙間時間でYouTubeを見ながら勉強してたな。『公務員講座のライト』っていうYouTubeも解説がわかりやすい!自然科学は知ってるところが出たらラッキーくらいの感じなので、息抜きがてらゆるっと勉強するのがおすすめ。
あとは、直前確認用の苦手なところをまとめたノートを作ることかな。公務員試験は参考書がもんのすごくたくさんあるから、全部は持っていけない…自分の苦手なところだけをまとめて、持っていくことで、安心できるし、直前に確認するとこ確認するとこを絞ったことで、落ち着いて試験に臨めた気がする。


私は、週一くらいで塾講師のアルバイトを続けていたので、それが息抜きになっていたかな(それがなかったら、全く家から出ない週もあったから続けててよかった…)。好きなお菓子を机に入れておいて、終わったら食べるぞと決めて勉強するとかもしたなー。公務員試験勉強はとにかく長丁場!自分とうまく付き合いながら、いかにモチベーションを保つかが大切。無理せず、頑張ってる自分に優しくしてあげてね。
【試験本番!】
私が受験したのは、
- 国家専門職(労働基準監督官A)
- 国家一般職(行政・東北)
- 仙台市役所(大卒・事務)
の3つだよ!

基本的に、試験日程が被らなければ、何個でも受けられるよ。ただ、宮城県庁と仙台市役所は同じ日に第一次試験があるので、どちらかしか受けられない…1次試験が被らなくても、面接の日程などが被ってしまってどちらかを選ばなければならないこともあるので、できるだけ多めに受験しておくの方が良いよ。あとは、本命の試験の前に、練習で志望度が高くないところを受けて慣れておくのがおすすめ!私は、力試し的に国家総合職の1次試験を受験したよ。

おっけい!ひとつずつ説明していくね!
【労働基準監督官試験】

労働基準監督官は、国家専門職。労働局や労働基準監督署で勤務し、長時間労働の是正や労働災害の調査などに取り組む労働問題のスペシャリスト。同じく労働局や監督署で働く、国家一般職の厚生労働事務官よりも広い権限を持っているんだ。


労基の試験は、教養→専門→記述の順番でやったよ。試験が長くて、集中力削られる…記述試験はひたすら書きまくる…(原稿用紙4枚分!)手が疲れましたっていうのが一番の感想。あとは、記述問題でお金がなくて給料が払えないと言っている事業者に、それでも支払わなければならないと言わなければならず、心苦しかった…

労基の試験は、他の試験とは異なり、労働法、労働事情、安全衛生法、労災保障法なんかが出る。労働法、労働事情の勉強は必須だけど、出題数の少ない安全衛生法や労災保障法はどこまで対策するか悩むところ。私は、TACの友達がくれた対策プリントにざっと目を通して、過去問を解いたくらいだったけど、けっこう解けたかな。滑り止めであまり志望度が高くないんだったらそこまで勉強しなくて良いと思う。もし、労基が第一志望なんだったら、TACやLECの方が対策は手厚いと思うから、大学生協の講座よりそっちできちんと対策した方が良いかも。

TACもLECも大手の公務員予備校だよ。教材を結構出してたり、模試をやってたりするよ。

労基の試験の例題はこんな感じ。
https://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/mondairei/mondairei_23.html
労基の試験は労働法、労働事情の記述があってかなり大変。
労働法:最初に語句を100字程度で説明させる問題が各3問でる。講座のテキストを見ながら自分で100字くらいにまとめて書いて、語句リストを作っていたな。あと、具体的な会社の事例が労働法に適しているか、違反なのかを答える問題がでる。特に、出題頻度が高い割増賃金の計算や労働組合になどを完璧に書けるように、何回も書いて練習したよ。
労働事情:最初に語句を100字程度で説明させる問題が各3問でる。私は、TACの友達が語句リストをくれて、それを見ながら自分で赤ペンで書いて、赤シートを使いながら暗記していたよ。労働経済白書を見ながら、出そうなところに当たりをつけて覚えていたよ。

TAC の過去問:過去3年分の過去問が掲載されているよ。同じような問題が出題されることが多いので、過去問を勉強することは大事。
LEC模試:模試の労働事情の論作文で出題されたものが、実際の試験でも出題されたので、模試を受けて、その解説を使って勉強するのも有効だと思うよ。

合格!点数はこんな感じだった!
専門試験:正答数37問/40問中
教養試験:正答数24問/40問中
記述試験:素点145点/200点満点中

【国家一般職試験】

霞ヶ関の本府省や地方出先機関(都道府県労働局や地方整備局、運輸局など)で働く国家公務員。本省では、国家総合職(いわゆる官僚。政策や国会答弁などを作ったりする)の補佐的な役割を果たすことが多いよ。ただ、今は一般職でも総合職と同じような仕事をすることも多いみたい。


教養→論作文→専門の順番でやったよ。論作文が一番しんどかった…労基の試験に全振りしてたから、論作文の対策を全然してなかった…一応、論作文の本は読んでたけれど、全く覚えていないことが試験で発覚。頭真っ白すぎて、訳のわからない文を書いてしまった…時間配分をミスして、残り5分です。と言われた段階で裏面真っ白。とにかく埋めることで必死だったな。トラウマレベルです…

合格!点数はこんな感じだった!
専門試験:正答数29問/40問中
教養試験:正答数27問/40問中
記述試験:素点4点/6点満点中

【仙台市役所試験】

政令指定都市である、仙台市で働く地方公務員。試験区分としては、「地方上級A」に相当するよ。仙台市役所本庁舎や、5つの区役所に配属されるんだ。

形式が自治体ごとに少し違うから気をつける必要があるよ。一番気をつけることは、出願する時に志望動機を書かせられること。試験対策にいっぱいいっぱいで志望動機まで考えてない人がほとんどだと思うけど、早めに固めておかないと、焦る羽目になるので気をつけて。面接試験の時に面接カードにもう一回志望動機は欠かせられるんだけど、全く違うことを書いていたり、内容があまりにひどかったりするとマイナス評価になるからね。


教養→専門の順番でやったよ。国家の試験とは違い、塗りつぶすマークシートではなく、答えの数字を書く形式で少し驚いたな。専門は後半が選択問題だったんだけど、選択科目から出た問題が少なくて、びっくりした!必須の科目+選択科目3つくらい勉強しておくと安心かも。
2次試験では、論作文があるよ。令和4年度の試験は子育てに関するテーマで、割と書きやすいテーマだったな。みんな書けていたから、あまり点差はつかなかったんじゃないかな。みんなが書けるテーマで落とすとかなり痛いので注意が必要。

合格した!ただ、点数は国家の試験と違い、問題用紙が回収されるし、点数が見れないから順位や点数はわからないんだよね…

とりあえず、第一難関の筆記試験突破!次は、面接だ!
記事を書いた人

佐藤
8BOOKs SENDAI学生部
2001年生まれ、生まれも育ちも宮城県。大学で心理学を専攻し、8BOOKsを題材に卒論を書く。8BOOKsでは、イラストレーターtomomi_typeさんの個展『みるもじ かくもじ』を企画。8BOOKsを卒業後は、公務員として働く。最近は、韓ドラや韓国アイドルにはまっており、韓国語を勉強中。