《就職までの道のり#1》公務員?民間?二兎を追うの巻
そんな思いから民間就活もやってみることに。
公務員試験の勉強をしながら、民間就活も。二兎を追います。
佐藤です!
生まれも育ちもずっと宮城。
大学では心理学を勉強していたよ。
よくしっかりしてそうと第一印象では言われることが多いけど、1ヶ月経つとポンコツが
バレだす…(自転車で田んぼに突っ込む、自動ドアに閉じ込められるetc…)
公務員が第一志望だけど、心配性のため民間就活もやっておくことに。
【民間と公務員の併願】
民間企業
- 建設系の会社:主にベンチャー系の企業
- 人材系の会社:大手企業
公務員
- 国家総合職(1次試験のみ)
- 国家専門職:労働基準監督官
- 国家一般職:宮城労働局、人事院東北事務局
- 地方上級:仙台市役所
などなど、民間企業、公務員問わずいろいろ受けたよ。公務員は宮城で働けるところに
絞って就活してたよ。民間企業は、宮城で希望する職が見つからなかったこともあって、
宮城以外も地域にこだわらず就活をしていたよ。
んー、これといったきっかけがあって公務員志望だった訳ではなく、気づいたらずっと公務員志望だった感じかな。子供の頃の夢も、図書館司書、検察官などなど振り返ってみたら公務員だったね。親が公務員だったこともあって、仕事が想像しやすかったことも大きいと思う。でも、明確に公務員を目指すと決めたのは、労働局に職業体験に行った時かな。詳しくは第3章で話すんだけど、安心して労働者が働けるためにいろいろな角度からサポートする姿を見て、自分もこのように人の生活を支える仕事をしたいと思ったことが一番のきっかけかな。
んー、理由は色々あるんだけど、一番はずっと公務員を志望してきて、自分の視野が狭いと思ったから。公務員として働くにしても、民間企業と関わる機会は多いし、これまで考えたことがない世界を見てみたかった。あとは、公務員試験は民間就活と比べて時期が遅いので、万が一公務員試験に落ちた時に、就職浪人する可能性が高くなる…就職浪人はしたくなかったので、精神的安定のために早めに内定をもらっておきたかった!
2年生1月:友達が就活を始めたのに焦って、就活サービスに登録
2年生3月:オンライン説明会に参加し始める
3年生11月:本格的に面接を受け始める
3年生2月:内定を頂いた!
4年生8月:内定辞退
【就活サービス】
志望業界や、何をしたいのか人によって異なるから、目的に合わせて使い分けるのがおすすめかな。私が使ったのは、こんな感じかな。
エサじゃないよ笑!読み方はイーエス、エントリーシートの略!履歴書+志望動機などを書いて企業に提出する。企業ごとに内容は異なるけど、これをもとに面接していくので、とても大事なんだよ。
【面接準備】
志望業界が特に決まっていなかったから、業種や企業規模を問わず興味を持った会社の説明会は全部聞いてみたよ。最初は、エンカレッジ主催の合同説明会や大学のキャリア支援センター主催の合同説明会に参加してみた!その中で、気になった企業にエントリーして、個別の説明会を聞いてた。
たくさん説明会を聞いているうちに、人事という職種や、人材系の企業に興味が出てきた!だから、人材系の企業を中心に受けていたよ。それ以外でも、Offer Boxでオファーがきた会社や、興味を持った企業はとりあえずどんどん選考に参加してみたよ。
内定が決まった後に、資格取得の勉強をしなくてはならなかったり、インターンに行かなくてはならない企業(特に早期選考を行なっているベンチャー企業)が多くて、公務員試験と被ってしまうことがあるので、そこの見極めは必要かな。選考の段階でそれとなく聞いてみるといいかも。
私は、「働く人が安心して働ける社会を作る」ことを軸として、公務員でも民間でもそれを達成できる職場がどうか考えていたよ。自分の根底にある気持ちだから、これに沿って考えれば嘘にはならないし、ストーリーが作りやすい。軸に沿って、「私は、社会で働く上でこのようなことを達成したいと考えています。そのために、御社では〜のような事業を通して〜ができると思い、御社を志望しました。」のような構成で志望動機を書いていたな。社会問題の解決を志望動機にするのは、ありがちではあるけれど、耳障りが良く、実際の現状を話すことで論理的な印象を与えるから、書きやすい。ポイントは、それに自分の実体験を結びつけること。説得力が増し、上部だけでない印象を与える。ただ、あまり社会問題の解決を協調しすぎると、公務員に寄りすぎてしまい、公務員志望ではないかと疑いの目を向けられるかも…さじ加減は気をつけて。
んー、私がこの軸を見つけたのは、労働局の職場体験に行って、労働基準監督官として働きたいと思ったことがきっかけかな。最初に「監督官として働きたい」という気持ちがあって、監督官として何をしたいのかと考えた結果、「働く人が安心して働ける社会をつくりたい」という答えが出たよ。この軸に沿って考えると、監督官以外にも、国家公務員のために働く「人事院」や、地域に根付いて産業をサポートする地方公務員、民間企業で人事として社員のために働くという選択肢が生まれてきたよ。最初に軸を決めて、それに沿って志望先を見つけることで志望動機も書きやすいし、志望先にも一貫性が生まれるからおすすめだよ。これは、公務員でも民間でも言えることだね。
【面接】
まず第一に、公務員志望だということを悟られてはならない!(実際に、集団面接で教師と迷っていると言った子がガン詰めされてた…)「公務員志望ということは十中八九うちの会社に来ない」と捉えて落とされるので、言わない方がベター。あとは、どこの業界を受けていて、具体的にどこの企業を受けているのか聞かれるので、1つの企業だけを受けるのは危険!あと、第一志望ですか?という質問は必ずと言ってもいいほど聞かれる…例え、第一志望じゃなくても即答で「第一志望です!」と言うことがマナー!割り切っていこう!
【内定〜内定辞退】
OfferBoxからスカウトをもらった、建築系のベンチャー企業に内定をいただいたよ!内定までの流れは、最初に面接をした後に、人事の採用担当の方とお話しして、何回か女性の方や事務系のお仕事をされている方と面談をさせていただいて、最後に、社長と面接して内定をいただいた!本当は、事務職という採用枠はなくて、1年目の新人は全員、施工管理を経験することになっていたんだけど、私は人事だったり、経理といった事務職として働きたいんだということをお話しして、事務職として採用していただいた!
やっぱり、公務員として働きたいという気持ちが強かったからかな。私が内定をいただいたベンチャー企業は、かなり実力主義な会社。公務員はなかなか給料が上がらないから、自分の頑張り次第でどんどんお給料が上がっていくのはかなり魅力的ではあった。社長との距離も近いので、自分がやりたいことを提案して、それが良い案だったらどんどん改善していける柔軟な体制もいいなと思っていたよ。ただ、やっぱり民間企業は利益を出すことが大前提。私が、働く上でやりたいことは、困っている人が1人でも少なくなるような社会を作ることだったので、利潤を追求する民間企業では難しい。社会問題を解決するためには、もちろん民間企業の協力も必須だけど、公務員ならではの問題解決方法っていっぱいあるから、より良い社会を作るには公務員の仕事が欠かせないと思ったな。あとは、ライフプランを考えたときに、転勤があまりないところがいいなと思ったのと、やっぱり宮城で働きたいという気持ちが大きかった。もろもろを考えると、やっぱり公務員がいいなと思って内定を辞退したよ。
私は、公務員試験の筆記試験の合格発表が出たタイミングで、内定先の人事担当者さんに電話をかけたよ。内定先の会社で研修とかも始まってくるし、やっぱり申し訳ないなと思って。「大変恐縮なのですが、御社の内定を辞退させていただきたいです。実は公務員試験を受けていて、やっぱり公務員の方が私のやりたいことに合っていると思ったので、御社の内定を辞退させていただきたいです。」とお話したら、「まだ公務員試験の最終的な結果は出てないんだったら、まだキープしとけばいいじゃん!」と言われたよ。「自分の将来のことだから、結果が出揃った状態でじっくり考えて結論出しなよ。」って。怒られるかもしれないと思って、びくびくしながら電話かけたけど、拍子抜けしちゃった笑。説得するための方便かもしれないけど、私の選択を尊重してくれるんだなと思ってすごく嬉しくなった!公務員試験が終わって、国家一般職の最終合格が出たタイミングでもう一度電話して、「公務員の合格出たので、辞退させていただきたいです。」とお話して、内定を辞退させてもらったよ。私のは特殊な例かもしれないけど、きちんと話せばわかってくれると思う!
【まとめ】
1つ目は精神的安定を得られたこと!公務員試験の選考は民間と比べて遅いので、他の民間志望の子がどんどん内定をもらっているのに、公務員は選考すら願書すら出してない!という状況になるから、なんとなく焦りを感じたりすると思うんだよね。私は、その点公務員試験が始まる前に内定をもらえたから、落ちたらどうしようという不安が軽減されたよ。
2つ目は、早くから本番の面接を経験できたこと!本番の緊張感に慣れたり、学チカの深掘りをされまくったことで言いたいことが固まった気がする!他の就活生の面接を見たりできるし、メリットはかなり大きかったな。公務員試験は筆記試験から面接までの時間があまりないから、早めに対策しておくと周りと差がつけられるよ。
3つ目は、ものの味方がクリアになった気がすること!自己分析をしてこれまでの人生を振り返ったり、他の人とディスカッションをしたり、色々な企業の話を聞いたりして、とても学びが多かった。公務員就活は、試験と面接の間の日程が短くて、志望動機の作成や目の前の面接対策に追われて、じっくり自分のことや社会のことを考える時間はあまりないから、その点では自分を見つめ直すきっかけになったのがよかったかな。
公務員試験の勉強もしながらだから、かなり忙しくはあったな。コロナ禍で説明会や面接のほとんどがオンラインだったのはありがたかったけど、それでもかなり時間は取られた。ただ、民間就活で必要な自己分析や面接対策はどうせ公務員の面接の時もやらなければならないから、それを早めにやっただけと思えばそこまで苦ではなかったかな。
あと、デメリットは公務員志望ということを隠して面接に臨まなければいけないことかな。公務員志望だということを悟られた瞬間にその会社はほぼ落ちたも同然だからね…実際に私も、家族構成を聞かれ、両親が公務員だと行ったところ、「あなたは公務員にならないの?」と聞かれ、冷や汗をダラダラ流しながら、「公務員には興味ないですね」とシラを切ったところ、「公務員向いてそうだけどね」と言われ、心臓がバクバクした経験が…(その会社は後でお断りさせていただきました)精神的に負担がかかるので、繊細さんにはあまりお勧めしないかも…
私は、すごくやってよかったと思ってる!大変だったけど、自分の人生にとって確実にプラスになったと思う!民間就活と公務員就活の両立を考えている人は、メリットとデメリットを比較して、自分が何を大切にしたいのかを考えてみると良いと思う。
次は、いよいよ本命の公務員試験!次の章では、公務員試験に向けてどんな勉強をしたのか、実際の試験の様子などを詳しく説明していくよ!
記事を書いた人
佐藤
8BOOKs SENDAI学生部
2001年生まれ、生まれも育ちも宮城県。大学で心理学を専攻し、8BOOKsを題材に卒論を書く。8BOOKsでは、イラストレーターtomomi_typeさんの個展『みるもじ かくもじ』を企画。8BOOKsを卒業後は、公務員として働く。最近は、韓ドラや韓国アイドルにはまっており、韓国語を勉強中。