《就活までの道のり#3》メンタル削られる面接の巻
次は、面接だ!
- 人事院東北事務局(国家一般職)
- 宮城労働局(国家一般職:厚生労働事務官)
- 宮城労働局(国家専門職:労働基準監督官)
- 仙台市役所(大卒・事務)
んー、仙台市役所かな。仙台市役所は、いろんな仕事があるから、好奇心旺盛な自分に合っているかなと思って!最初は労働基準監督官として労働局で働きたいと思っていて、私のやりたいこと的には一番合っていたんだけど、今後のライフプランを考える上で、異動が宮城県全体なことがネックで…人事院東北事務局は仙台に事務所が合って基本的に仙台で働けるのが魅力で志望先に入れてたよ。
【面接対策】
①職場体験・説明会参加
②面接カードの内容を考える
③面接練習
の主に3つかな。
志望先によって違うけど、大体共通するのはこの5つかな。もし、面接カードに書く欄がなくても、面接で大体聞かれるから考えておいた方がいいね。
主に、4つくらいのサービスを使い分けていたよ。人によってアドバイスが違かったりするから、いろんな人と面接練習することが大事。ただ、色々やってると、矛盾することを言われたり、誰のアドバイスを聞いていいのかわからないってことがあるよ。同じ志望動機でも、絶賛されたり、けちょんけちょんにされたり…その時に、この人の言うことだったら間違いない!という指標となる人を見つけておくと、とても楽だよ。
【いざ本番!】
一つずつ説明していくね!
【国家一般職】
そうだね、でもまだまだ油断はできない!筆記試験に合格した後の国家一般職の流れはこんな感じだね!
志望官庁に行って、面接や面談をすることを官庁訪問と言うよ。合格発表の日から、官庁訪問の予約が始まるんだけど、人気のある官庁はすぐに予約が埋まるから、合格したら即予約の電話を入れなきゃいけない!基本的に1日に1つの官庁を回るよ。日程的に可能なら、幾つでも訪問することは可能だけど、2〜3つくらいの官庁を回る人がほとんどだね。私はしなかったけど、地方出先機関と本府省(例えば、都道府県労働局と厚生労働省)の併願も可能みたいだよ。
人事院面接は、国家公務員として働くための面接だよ。これに合格すると、公務員として働く資格が与えられるよ。反対に、合格しないと、内々定は取り消しになるから、内々定があっても油断できない!
まとめるとこんな感じだね!
おっけい!任せて!
【人事院東北事務局の官庁訪問】
流れはこんな感じ!
人事院自体の採用が少ない上に、地方で採用になる人はかなり少なく、募集自体でない年も…私の時は、東北事務局の採用が1名だったな。採用者数が少ないので、志望度がとても重視された印象があって、事前のアプローチがとても重要だと感じた!参加できる説明会などには毎回参加して、顔を覚えてもらったよ。説明会はできるだけ参加すべし!
面接は2回あったよ。
①1回目
面接官:人事担当者3人
面接時間:20分くらい
質問内容:基本は、面接カードに書いてある内容についての質問。
印象:和やかな雰囲気で、終始私の話に耳を傾け、頷いて聞いてくれていた印象だったな。
②2回目
面接官:幹部2人
面接時間:20分くらい
質問内容:どうして人事院なのか、他の志望先はなぜ志望したのかなど
印象:少し圧迫感があり、終始冷や汗をかいていた…志望動機についてかなり深ぼられた。私は、官庁訪問の後に仙台市の面接が控えていたけど、「もし、うちが内々定を出した場合、仙台市の試験はどうされますか?」と暗に面接を辞退してほしいと言う質問がされて、仙台市が本命の私はかなり困った。(辞退しますと答えたけど、それ以外の選択肢はないよね…)
「内定の場合、○日までにご連絡差し上げます。連絡がない場合、ご縁がなかったということで。」って言われたんだけど、連絡が来なかった…残念だけどしょうがない!採用が1名だったし、無理で元々みたいな感じで受けたから、そこまで落ち込みはしなかったかな。
【宮城労働局の官庁訪問】
流れはこんな感じ!
大学2年生の夏に、宮城労働局のインターンに参加した!1週間、色々な課の人とお話させていただいたり、業務を少し体験させていただいたりと盛りだくさんでとても勉強になった!労働局の業務について深く知るきっかけになったし、面接の話題作りとしてもとてもよかったから、労働局を志望している人は、参加することをおすすめするよ。書類選考があるから、手間はあるけど、その分得るものは大きかったな。
面接は2回あったよ。
①1回目
面接官:職員の方2人
面接時間:20分くらい
質問内容:基本は、カードに書いてある内容の確認と少し深掘り
印象:労働局はストレス耐性について重視して聞いている印象があって、「面接の前の日は眠れた?」「ストレス発散方法は?」「緊張しやすい?」「利用者に理不尽なことを言われたりすることもあるけど大丈夫?」などなど他の面接よりも多く聞かれたな。労働局は特に、利用者と直接接することが多いので、ストレスを受けやすいからだと思う。
②2回目
面接官:幹部3人
面接時間:20分くらい
質問内容:質問内容は、カードに書いた基本的な事項の確認や、自己PR、短所、チームでの役割、ストレス発散法などを聞かれたよ。
印象:特に、印象に残っているのは、私が国際交流のサークルに入っていたと言う話をした時に、「英語話せるの?」とすごく興味津々で聞いてくれたこと。外国人労働者も増えているから、外国語を話せる人材が必要なのかなと思ったな。
それがわからないんだよね…官庁訪問の後に、「連絡がいつになるかはわからない、もしかしたら最終合格発表の後かも」と言われて、全く連絡が来なかったんだよね…同じ労働局を受けた友人何人かに聞いてみたんだけど、誰も連絡が来た人がいなくて、誰にも内定をあげていなかったみたい。監督官として先に採用が決まったので、「厚生労働事務官として採用されることはない」と言われた…厚生労働事務官として受かっていたのか、いないのか。真相は闇の中…
【労働基準監督官の2次試験】
流れはこんな感じ!
労働基準監督官は、他の国家一般職と少し採用方法が違うので、注意が必要。1次試験(筆記試験)の合格発表の後に、2次試験(適性検査、面接、身体検査)があり、最終合格発表の後に、志望する局ごと(宮城労働局、岩手労働局など)に採用面接があるよ。
最初に、全員マークシート形式の適性検査(性格検査)を行い、そこから面接→身体検査、身体検査→面接の順で行う2グループに分けられるよ。私は、一発目に面接が終わって、そこから身体検査までひたすら待った…。文庫本を1冊持っていったんだけど、余裕で読み終わって2周目に入るくらい暇だったので、分厚目の本は必須。身体検査は、バスで別の会場に連れて行かれて行われ、尿検査、X線などなどかなり本格的だったな。
試験官:面接官3人(人事院の職員と監督官)
面接時間:20分くらい
質問内容:公務員として必要なこと、上司と意見が合わない時はどうするか、上司の意見が間違っていると思う時はどうするか、クレーム対応に自分の長所がどう活かせるか、監督官の仕事で大変だと思うことは?などの質問があった。
印象:意図的に圧迫しようとしてきた印象があったな。矢継ぎ早に質問してきたり、話している途中で遮ってきたり…監督官は職業柄、そういう圧迫を受けることがあるから、その時の反応を見るために圧迫しているんだと思う。落ち着いて対処すれば大丈夫。
私が困ったのは、労働基準監督官(国家専門職)と厚生労働事務官(国家一般職)のどちらを本命として押していくかで迷った。どちらも労基署や労働局で働くけれど、権限は監督官の方が大きい。志望度が高いのは、監督官の方だったので、監督官の試験の時は、第一志望ですと言っても問題ないけれど、事務官の面接の時に、事務官第一志望と言うべきか迷ったな。セオリー通りで行くと、事務官の試験の時は「事務官が第一志望です」と言った方が良いけれど、事務官が第一志望の理由を上手く見つけられなくて、面接でも正直に「どちらも内定を頂けたと言う状況でしたら、監督官として働きたいと思っています。」と答えていたな。面接官の反応も悪くなく、頷いて聞いてくれていたので、もし両者を併願していて悩んでいる人がいたら、参考にしてみて!
無事に合格!最終合格が発表された後に、宮城労働局から「次の日に採用面接をする」という連絡がきて、次の日に採用面接をした!採用面接は10分くらいですぐ終わって、これまで話したことや面接カードの確認という感じだったな。「採用の場合、本日中に連絡します」と言われて、その日の夕方に連絡が来て、無事に内々定をいただけた!ただ、その電話で「仙台市の方の試験も受けてますよね?そちらの方が心配でして…」みたいなことを言われたから、ひとまず「仙台市はお断りさせていただきます」返答したよ。仙台市に合格が決まった後、連絡してお断りさせていただいたよ。
内定の電話はとりあえず受けるべし!第一志望以外のところから、内々定の電話をもらった時に、別の本命の志望先も考えたいから、少し待ってくれと言った友達が、「では、ご縁がなかったと言うことで」と、内々定を取り消されてしまったことがあった…内々定は後から断れるので、他と迷っていたとしてもとりあえず承諾した方が良い。「他の志望先を受験しないで」と言うニュアンスのことを言われたりもするが、「受けません!」と言い切って大丈夫。本命を受験して、決まった後に断っても問題はないよ(人事担当者に文句は言われるかもしれないが、自分の人生がかかっていることを思えば大したことはないよね)。ただ、マナーとして、他に決まった時点ですぐに連絡することは大事。枠が空くのを不安に思って待っている人がいるからね。
【仙台市の面接試験】
仙台市の試験の流れはこんな感じ!
仙台市は、集団面接と個別面接の2回面接があるよ。特に対策が必要なのは、集団面接!集団面接で、全体の3分の1が落とされる。反対に、ここを通ってしまえば、合格に近づく。形式が特殊なので、慣れが必要。ぶっつけ本番はかなり危険なので、対策をしておいた方がよいよ!
①集団面接
集団面接は、それぞれ順番に聞かれる個別の質問と、受験生3人で行う討論がある。
形式:受験生3名(2名、4名のグループもあり)、面接官2人
面接時間:30分くらい
個別質問内容:志望動機、好きな仙台の場所、市役所職員に必要な姿勢、自分の長所
集団討論内容:「地域防犯」「子育て」「観光」のように、5つくらいテーマが提示され、その中から1人1つテーマを選ぶように言われる。1人ずつ、選んだテーマで司会を行い、他のメンバーと5分で討論をする。
司会の裁量によって、異なったりするけれど、ベースとなる流れは「テーマに関する課題について意見を出す→課題に対する解決策や実際に行われている取り組みについて話す→(他の人の意見に感想や意見を述べる)→まとめ」って感じ。討論の流れについては、特に指示がなく、完全に司会に委ねられているので、ぶっつけ本番だとテンパると思う。また、自分が流れを把握して対策していても、他のメンバーが違う進め方をする場合があるので、臨機応変に対応する必要があるよ。あと、自分が司会の時は、時間配分に気をつけながら、他の人が話しやすいように質問をすることが必要でかなり、頭を使う…
集団面接は、特に、周りとの協調性が見られているよ!特に大きなマイナスになるのは、自分が話しすぎて、他の人の話す時間が少なくなること。面接官も頻繁に時計を見ていたし、気にしている様子があった。周りにつられて、長く話したくなるけど、30秒〜1分以内に話すことを意識したほうが高評価に繋がるよ。
②個別面接
形式:面接官3人
面接時間:25分くらい
質問内容:志望動機、併願先、併願先の志望理由、短所、長所、周囲の人にどう言う人だと言われるか、苦手なタイプは、周囲から苦言や忠告をされたときどう感じるか、ストレスは感じるか、やりたい仕事や理想と異なる場面に直面した時どうするか、出世したいかどうか
印象:質問数が多かった印象があったな。深掘りされると言うより、ポンポン質問が飛んでくる感じ。個別面接で落とされる人はそんなに多くないから、リラックスして臨めば大丈夫。
合格!第一志望だったので安心したー!
【振り返り】
同じところを受験する友達と情報交換をしてたこと!面接は何日程かに分けて行うことが多いので、先に面接をした友達に何を聞かれたかを聞くことで質問に対する回答を考えたり、心の準備をしたりと、対策ができたな。事前に聞いておかなかったら、きっと頭真っ白になってただろうなと言う質問もあったので、やらない手はない!
【まとめ】
無事に合格が決まって、春から公務員として働くことが決まりましたー!でも、ここが終わりではなく、ここが公務員生活の始まり!気を引き締めて頑張りたい!
ここまで読んでくれた方、ありがとうございます!民間でも、公務員でも就活は大変で悩むこと、困ることがたくさんあると思いますが、就活は自己実現への第一歩です!焦らず、たゆまず、あなたらしく、乗り越えてください!大丈夫、きっとうまくいくはずです!
記事を書いた人
佐藤
8BOOKs SENDAI学生部
2001年生まれ、生まれも育ちも宮城県。大学で心理学を専攻し、8BOOKsを題材に卒論を書く。8BOOKsでは、イラストレーターtomomi_typeさんの個展『みるもじ かくもじ』を企画。8BOOKsを卒業後は、公務員として働く。最近は、韓ドラや韓国アイドルにはまっており、韓国語を勉強中。