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8BOOKsには約1万冊の本が並んでいます
#本をひらくとき と題したこの企画では
8BOOKsにご来館される方々のおすすめの一冊をご紹介
これから8BOOKsで何を読もうかな?
どんな本が私にぴったりかな?
と思った時は、#本をひらくとき を参考にしてください
もちろん、紹介した本はすべて
8BOOKs SENDAIでお読みいただけますよ
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“今回紹介する本”
『本の縁側』
著 者:矢萩多聞
出 版:春風社
紹介者:紙の本への愛着とXR技術への興味の狭間で揺れる自己同一性
人差し指と中指を揃えてみてください。それがこの本の厚みです。
10,000冊の紙の本に囲まれた空間である8BOOKsさん。訪れる度、私はその厚みに圧倒されます。
だからこそ今回は、"装丁"についての本を紹介させてください。
装丁とは、本を装うことです。
著者の矢萩多聞さんは装丁家としてこれまでに500冊以上の本を手がけられました。
たくさんの本の写真が詰まった400頁強の一冊。ざらざらとした紙が心地良く指を引き止め、横から見れば彩られた頁は地層のよう。ぱらぱらとめくると、紙に煽られて押し出された空気からインクの匂いが香ります。そしてふと顔を上げれば、視界には無数の本。いったいどれだけの人がこの厚みを生み出したのだろう。私はまた頁を繰るのです。
矢萩さんは「本は縁側みたいだ」と語ります。8BOOKsもまた"縁側"のようだと感じます。ここで、この本に触れること。その感覚を共有できればと思い、紹介させてもらいました。
記事を書いた人
山田
デザイン企画
1996年生まれ。宮城県石巻出身、仙台在住。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)空間演出デザイン学科卒。8BOOKsではデザインに関わる仕事を担っている。遠出が極端に苦手だが、散歩は好きで、引っ越しの回数は人より多い。
好きな作家
三浦綾子
高瀬準子
町田康
モーパッサン